ぺット製品臨床試験, ペット連載コラム 09
猫の療法食とは?種類や一般食との違い・与えるときの注意点を解説!

1. 犬の療法食とは?

1-1. 特定の病気や健康状態に合わせて栄養を調整したフード
療法食は、特定の病気や健康状態にある犬の栄養学的サポートを目的に、栄養成分の量や比率を調整したフードです。腎臓の病気ならリンとたんぱく質を抑え、肥満なら摂取エネルギーを抑えるなど、病態ごとに増減させる栄養素が決まっています。栄養特性が一般的な健康維持食と違うため、健康な犬が食べ続けるフードではありません。
1-2. 獣医師の診断と指導に基づいて与えるフード
療法食を使うかどうかを判断するのは、飼い主ではなく診察をした獣医師です。療法食は、食事療法で獣医師の診断・指導に基づく給与を意図してつくられています。公正競争規約でも、療法食には獣医師の指導に基づいて給与するべき旨の注意書きが求められます。長期間の不適切な使用は健康を脅かすリスクがあり、飼い主の判断だけで選ぶフードではありません。
1-3. 治療を補助する位置づけのフード
療法食は医薬品ではなく、治療を補助する食事という位置づけです。療法食であっても、フードで病気を予防・治療できると受け取れる表示は、公正競争規約で認められていません。医薬品的な効能効果の標榜は、医薬品医療機器等法でも禁止されています。薬そのものではなく、獣医師が立てた治療・健康管理計画の一部として、必要に応じて投薬や検査などと組み合わせて食事面を支える役割があります。
2. 犬の療法食と他のドッグフードとの違い

| 目的の区分 | 対象と位置づけ |
|---|---|
| 総合栄養食 | 健康な犬の主食。水と一緒に与えれば必要な栄養素を満たせる |
| 間食 | おやつやごほうび。給与限度量の表示が必要(総合栄養食の基準を満たす間食は給与量の目安でも可) |
| 療法食 | 特定の疾病や健康状態にある犬向け。獣医師の指導に基づいて給与する |
| その他の目的食 | 一般食や副食など。別途の栄養補給を併記する |
出典:ペットフード公正取引協議会「03.ペットフードの目的について」
出典:ペットフード公正取引協議会「04.総合栄養食とライフステージについて」
4区分のうち病名を記載できるのは療法食だけで、獣医師の指導に基づいて給与するべき旨の注意書きも求められます。パッケージに「○○に配慮」「○○をサポート」と書かれた機能性フードは、健康な犬の栄養面を支える製品であり、療法食の代わりにはなりません。選ぶときの確認材料として、療法食基準への適合が確認され、一般財団法人獣医療法食評価センターに登録された製品に表示される登録療法食マークがあります。
3. 病気別に見る犬の療法食の主な種類
3-1. 腎臓の状態に配慮した療法食
慢性腎機能低下の療法食は、リンとたんぱく質を制限し、高品質なたんぱく質を使う設計です。窒素含有成分の吸収を低減する設計もあり、どちらかを満たすことが基準とされています。老廃物のもとになる成分を抑え、腎臓の負担を軽くする狙いです。同じ腎臓用でもメーカーごとに栄養組成が異なるため、変更時は獣医師に確認してください。
3-2. 尿石症など下部尿路に配慮した療法食
3-3. 食物アレルギーに配慮した療法食
食物アレルギーの療法食は、原因として認識されにくい原材料を使う設計です。体がアレルゲンと認識できないほど分解した加水分解たんぱく質や、食べたことのない新奇たんぱく質などが使われます。原因となる原材料を使わず、製造管理で混入を防ぐ方法も基準に含まれます。方法は製品ごとに異なるため、原材料表示だけで選ばず獣医師に相談してください。
3-4. 体重管理に配慮した療法食
4. 犬に療法食を与えるときの注意点
4-1. 自己判断で与え始めない
療法食は、獣医師の診断を受けてから与え始めるフードです。症状が似ていても適した療法食は変わり、違う病気の犬では体調が崩れる可能性があります。健康な犬が食べ続けた場合も、特定の栄養素の欠乏や摂取過多につながりかねません。公益社団法人日本獣医師会の検討委員会の調査では、診断指導を伴わない使用や長期間の不適切な使用による健康被害事例として、腎不全、尿石、栄養失調が確認されています。
4-2. 時間をかけて切り替える
4-3. 定期的に獣医師の診察を受ける
療法食を続ける期間は、飼い主だけで決めず獣医師の判断を仰ぎます。体調の変化に応じて別の療法食に切り替えたり、いったん終了したりする場合があります。療法食の中には通常の食事として与えられるものもあり、判断には診察が必要です。定期的な通院は、いま与えている療法食が状態に合っているかを確かめる機会になります。
5. 犬が療法食を食べないときの対処法

5-1. 温めたりふやかしたりして香りを立てる
5-2. 与える回数や量を分けて様子を見る
5-3. トッピングを足す前に獣医師へ相談する
トッピングを足すと、療法食で整えた栄養バランスが崩れる場合があります。制限している成分をトッピング側から摂ってしまい、食事療法の狙いから外れかねません。香りだけを足したいときは、かつおぶしなどをお茶パックに入れてフードの袋に入れると、成分を変えずに匂いを移せます。おやつやサプリメントを併用したい場合も、成分の重複や薬との飲み合わせがあるため、獣医師に相談してから与えてください。
まとめ
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